景観ルックイン2018(第28回)
原発災害からの復旧・復興過程と景観 ー 南相馬の現状と展望
主催:日本建築学会都市計画本委員会(生きた景観マネジメント小委員会)
協力:朝日座を楽しむ会、小高復興デザインセンター、ふっこうステーション実行委員会
日時:2018 年 9月 3日(月)13 時〜18 時
場所:南相馬市内各所・浪江町中心市街地
盛会のうちに終了しました。関係各位、ご参加の皆さま、どうも有り難うございました!
【主旨】
東北地方太平洋沖地震による地震・津波被害に加えて福島第一原発事故により未曾有の被害を被った南相馬市。この地では発災直後に行政・公共サービスの一部が閉鎖され、住民が日本全国へ離散するなどして復旧・復興が大きく立ち遅れてきた。しかし、2016年7月には市内で最も福島第一原発に近い小高区など20km圏内(旧警戒区域)の殆どの区域も避難指示が解除され、現在、全市を挙げた生活再建の取り組みが進められている。
地震・津波被害ばかりか原子力事故がもたらした避難指示等によって、部分的に閉鎖され解体を余儀なくされた地域における7年半。復旧・復興過程はどのように進展してきたのか?そのプロセスにおいて「景観」はどのような役割を果たしたのか?
視察と意見交換会をつうじて、地区によっては数年に渡り都市・農村活動が完全停止した原発災害被災地域の復旧・復興の道筋について、「生きた景観マネジメント」を手掛かりに議論を深めてみたい。
【スケジュール】
12:30 受付開始 場所:常磐線福島県原ノ町駅東口
13:00 バスツアー出発
13:00-16:10 バスツアー+現地踏査
原町駅前→高見公園→浦尻地区→◯浪江中心市街地→上浦地区・桃内駅→◯小高中心市街地(デザインセンター、復興拠点、駅前通り)→野馬追祭場→◯原町中心市街地(旧浜街道沿い) :◯印は下車箇所
16:10-16:20 休憩
16:20-18:00 意見交換会 (映画館「朝日座」、登録文化財、原町区大町1丁目120)
開会挨拶:
嘉名光市 大阪市立大学
話題提供:
寺島政博 南相馬市企画課
川田強 南相馬市教育委員会文化財課
李美沙 小高復興デザインセンター
廣畑裕子 小高工房
コメンテータ:
三宅諭 岩手大学
沼田麻美子 東京工業大学
志村秀明 芝浦工業大学
会場からのコメント等:
窪田亜矢 東京大学
村田博 元小高区役所
岩橋光善 福島県建築士会
高橋美加子 北洋舎クリーニング
小林敬一 東北芸術工科大学
閉会挨拶:
栗山尚子 神戸大学
司会:
原田栄二 東北大学
18:00-19:20 懇親会 (「朝日座」脇特設会場))
【参加者数】
会員15名、会員外2名、学生会員23名 計40人(講師・運営者除く)
ミニシンポジウムには50名程度が参加
2017年3月に避難指示が解除された浪江町の中心市街地で下車し、地区の現状を観察しました。
浪江町に先行して街としての営みを再開した小高区(南相馬市)の中心市街地で下車しました。
建設中の市復興拠点やまちづくり活動拠点、民間のショップなどを訪問し、様々な新しい機能や活動の集積が進んでいる様子を理解しました。
意見交換会の様子:
現地踏査の後で、原町区(南相馬市)の中心市街地に位置する登録文化財 朝日座で意見交換会を行いました。
とりわけ、地元の方々からの発表・発言は、参加者に強い印象を与えたようでした。
【常磐線原ノ町駅までのアクセス】
首都圏発の場合、たとえば上野駅から3つの経路が選べます。
ダイア改正の可能性がありますので参考資料としてご覧ください
(1)福島駅経由:
上野7:50~東北新幹線やまびこ205福島駅9:39着~徒歩7分~福島駅東口 10番バスのりば 9:50 ~福島交通バス~原ノ町駅 11:34着
(2)常磐線経由:
上野駅(JR特急ひたち3号 全席指定)8:00発~いわき駅10:23着 向かいホーム 常磐線 普通(旧スーパーひたち 651系車両)乗り換え いわき駅10:27発~富岡駅10:09着 10:30発=(常磐線 代行バス)=浪江駅12:00着 常磐線のりかえ12:20発~原ノ町駅 12:40着
(3)仙台駅経由:
上野8:14~東北新幹線やまびこ127~仙台駅10:11 常磐線のりかえ 仙台駅10:23発~原ノ町11:44