景観ルックイン2019(第29回) 

 生きた景観を支える文化 ー 城端における歴史まちづくりと空き家再生

  

        主催:日本建築学会都市計画本委員会(生きた景観マネジメント小委員会) 

              日時:2019 年 9月 2日(月)13 :00〜17:30  

 

盛会のうちに終了しました。関係各位、ご参加の皆さま、どうも有り難うございました!

 

  

【主旨】

  近年、全国各地で空き家再生が課題となっている。空き家再生には地域の活性化やコミュニティの再生などの側面があるが、特に歴史的市街地においては空き家となった建物の喪失によって景観が破壊されてしまうことが危惧されている。

  南砺市城端では、毎年5 月に行われる伝統的祭事・城端曳山祭の体験を通して、首都圏などの大都市からのサポーターを増やし、歴史的町並みの空き家を再生するという取り組みが実践されている。祭や伝統工芸、伝統産業といった文化が空き家の再生を促し、生き生きとした景観を維持することにつながっている仕組みについて、城端の事例を通して学びたい。

 

 

【スケジュール】

 

 13:00     集合場所:じょうはな庵(登録有形文化財)

             富山県南砺市城端字大工町644-1

                                JR 城端駅から徒歩約15 分

 

 13:30-15:00 まちあるき

         じょうはな庵→城端曳山会館(※1)→荒町庵→東町庵

         →坡場の坂・東新田の絹産業遺産群→じょうはな庵

 

 

 15:00-15:30 移動・休憩

         じょうはな庵から善徳寺に移動

 

 15:30-17:30 ミニシンポジウム:城端別院善徳寺 

                                               富山県南砺市城端405

 

●趣旨説明:生きた景観マネジメント小委員会

                  嘉名光市(大阪市立大学)

 

●第1部 :城端における生きた景観マネジメント

 

●第2部 :生きた景観を支える文化

 ○話題提供・パネリスト

大影佳史(関西大学)

長島正剛(南砺市 ブランド戦略部 文化・世界遺産課)

山口   誠(一般社団法人城端景観・文化保全機構)

畠山   結(新潟大学松井研究室大学院生)

鈴木健斗(新潟大学松井研究室大学院生)

 ○コーディネーター

松井大輔 (新潟大学)

  

●閉会挨拶

     松平保夫(一般社団法人城端景観・文化保全機構)

 

18:00-20:00 懇親会:「じょうはな庵」にて。

 

【参加者数】

会員11名、会員外5名、学生会員28名、計44名

なお、ミニシンポジウムには40名程度が参加 

 

2つのグループに分かれて、まち歩きを行ないました。新潟大学松井研究室の大学院生より、絹産業の発展と共に変化してきた町家の意匠の特徴等について、説明を受けました。

善徳寺でのミニシンポジウムでは、農村歌舞伎の事例に着目した文化・祭礼・風景の保全の取組み、南砺市の景観に関する取組み、(一社)城端景観・文化保全機構による空き家活用の取組みについて、パネリストより情報提供をいただきました。そして、生きた景観マネジメントに関して各立場でできることや、外部の人に空き家再生に関わってもらう仕組み、観光業との関係等について意見交換を行ないました。

まち歩きとミニシンポジウム後の懇親会では、地元の方に庵唄を特別に披露していただきました。